……おや、この頬を伝うのは何?
……おや、この感情の激しさは何?
……おや、この胸の奥の痛みは何?
独りでに涙が零れてしまいます…。
この年に、私は改めて自分という存在を知ったようなつもりになりました。弱くて醜い人間と言う愚かなる存在を。
私は、もっと強くて器用な人間だと思っていましたが、それは思い上がりです。
私は、もっと能力が高い人間だと思っていましたが、それは錯覚です。
私は、恋愛などできない人間だと思っていましたが、それは思い込みでした。
私は、子供っぽい中途半端な年齢です。大人でもなく子供でもない。ですが、未熟です。全てにおいて。
過去の私は薄っぺらな私に厚みをつけてくれていました。それは確かです。私の過去の私は美化されているのでしょうが、今の私を越えています。
ですが、その過去すら打ち砕くほどこのトシは私に影響を及ぼしました。
いい意味でも悪い意味でも。
そして、私は一回り大きくなったようです。傷だらけにもなりましたが。
未だに傷はいえません。身体の傷は治りかけていますが、心には未だに鋭く鈍い刃が突き刺さっています。
強い人ならば、その刃を抜き去ることができるのでしょう。ですが、私にはできませんでした。敢えてこの刃を自分の胸に抱いているのかもしれません。だとしたら救いようがないでしょう。
でも、私は良かったと思っています。
後悔は確かにあります。むしろ被害のほうが大きいです。
それでも、私は成長することができましたから。
まだまだ世間の荒波とはいえないかもしれませんが、私は揉まれました。
この体験は、これからの私に活用されることでしょう。
本年(2003年)も、頑張って生きたいと思います。